硬度9Hは割れにくいってホント?
最近ガラスコーティングの文字が目立ってきていますね!インターネットで調べれば直ぐに
「硬度9Hで傷つきにくい」
「硬度9Hで割れにくい」
「硬度9Hで強い」
などという表示をチラホラ見かけます。
今回は硬度が何を意味し、そもそも割れにくさを表すもなのか? を取り上げたい思います。
硬度は割れにくさを表すものではない
いきなり結論ですが、耐衝撃性としてお店などで紹介される”硬度”と”割れにくさ”はまったく別の意味を持つものなんです。
そもそも硬度とは”傷付きにくさ”を表すもので、1~9H の表記もその一つです。(意味については別記事参照)
「割れにくさ」の表現としては「靭性」というものがあります。靭性の高さが落下などの衝撃への強さを表します。英語でいうと「Toughness(タフネス)」です。
ちなみに硬度は「hardness(ハードネス)」と言います。英語にすると、なんとなくニュアンスから理解が進むのではないでしょうか?
硬度と靭性は一致しない
硬けりゃ強いんじゃないの?
と思われがちですが、硬度が高いからといって靭性値が高いわけではありません。硬度の高さで有名なダイヤモンドですが、それよりも硬度の低いサファイヤやルビーのほうが靭性値が高くより割れにくいのです。
硬度で割れにくい表記の店には要注意!!
ここまでお読みいただければ、硬度が割れにくさを表すものでないことは、なんとなくお分かりいただけたかと思います。
今まで知らなかった方も知らなくて当然で、硬度を売りに割れにくさをアピールしているお店ばかりなので、これはお店の責任ですね。(^^;
問題は実際に店頭でお客様に訴求を行い、このような知識を持つこと無く施工を実施しているということです。
施工している店員は違いをお伝えすることができず、お客様へしっかりご理解いただかずに「9Hだから硬くて割れにくい!」というセールストークだけでコーティング施工へと至っていることが現状なのです。また、知識不足の店員からの施工となれば施工品質も推して知るべしということになってしまいます。
ガラスコーティングはPROショップで!!
硬度と強さ・靭性についてご紹介しましたが、何も知識を持たない販売店が数多く存在する現状です。
その多くは携帯修理店や携帯ショップ、携帯アクセサリー店でこのような状況がみられると思います。
実際に施工をお考えの際はガラスコーティングの知識を持った専門スタッフ在中の店舗をおススメしますが、まだまだ多くはないので、是非この記事を読んだ読者様は最寄りの店舗にお問合せいただき、大切なモノを預けて大丈夫か?しっかりとした知識を持っている店舗かを実際に確認してみてはいかがでしょうか?