撥水・親水・滑水・疎水 コラム

撥水・親水・滑水・疎水

撥水・親水・滑水・疎水

コーティングを検討中の方がよく目にするのが「撥水」「親水」など~水という表現です。これらはコート面の状態を指す言葉ですが、水をかけたときに水がどんな挙動をするかを表す言葉です。

それぞれどのような違いがあり、どのような状態を指すのか、メリットやデメリットを交えてご紹介します。


撥水・親水・滑水・疎水は挙動によりわけたもの


コーティングと言えば 撥水性を求める方が多いですが、自動車へのガラスコーティングでは親水も流行してきています。
最近では滑水や疎水という言葉もあり何が何だか分からなくなってきています。

大きな枠組みで考えると、撥水・親水・滑水・疎水これらの表現は、すべて撥水状態を表すものです。

では何故こんなに呼び方があるのかというと、メーカーや業者が「より強い撥水効果が出る溶剤を開発して、それに新しい名前を付ける」ということを、ブランディングして繰り返し行ってきたために、こんなややこしい状況になっているのです。

規格ではないことから厳密なものではないですが、おおよそ以下のように区別することができます。

水の接触角が

150度以上:滑水(超撥水)
80度以上:撥水
30度以下:親水
10度以下:疎水



ちなみに水の挙動を大きく分けると撥水挙動(滑水・撥水)と親水挙動(親水・疎水)に分けることがきます。




撥水と親水のメリットとデメリットは?


撥水傾向が強いと水が玉になるので、より効果を体感でき、艶感が高い仕上がりが多いため昔から人気があります。ただし、この水玉は表面に残りやすく水シミ(ウォータスポット)の原因となりますので、車などでのコーティング剤選びには注意が必要です。

親水傾向が強い場合は水は玉にならず薄く伸びて重力により流れていくので、コーティングなどの効果が体感し辛いですが、水シミ等ができにくく、車では青空駐車場にも向いています。


まとめ


撥水や親水について簡単に説明しました。コーティング後の仕上がりには人それぞれ好みがあると思います。

水が弾いて気持ち良いのが撥水。
汚れを落としやすく確実なのが親水と筆者は理解しています。

コーティング施工の際は自分の好みと施工するものが実際に置かれる環境に合わせてショップ店員へ相談してみてはと思います。



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