抗菌コーティングはどっちがいい?
ガラスコーティングに合わせる抗菌には
① 光触媒(二酸化チタン)
② 銀イオン(ag+)
の2種類が多くを占めます。
光触媒も、Ag+も、抗菌剤としてよく耳にしますよね。
”塗る”だけなら、どちらもスマホのコーティングに使用できるのですが、それぞれの抗菌作用の発現条件が違うので。適合・不適合を考えると効果などが大きく変わってきます。
今回は、抗菌できるコーティングの種類とその違いをご紹介したいと思います。
光触媒とは
まず、光触媒の抗菌コートは酸化チタンを使ったものです。その名の通り酸化チタンは光を触媒とするので、一定以上の光(紫外線)が当たっていないとその効果を発揮しません。
そのため、常時光が当たる条件下の母材への施工が望ましいです。
また、酸化チタンは一部で電磁波カットを大きく謳っているコーティングショップを見かけます。(広義の)電磁波とはγ線やX線、可視光線から電波に至るまで、さまざまなものを電磁波といいます。
チタンの電磁波カット効果の発現には、実は抗菌効果にも関係があり、紫外線より短波長の光を吸収することで電子を放出するチタンが周りから電子を吸収しようということで起こります。
つまり反応をするのは紫外線より短波の電磁波であり、この部分においては電磁波カットの効果があると捉えられます。
しかしながら、いわゆる電磁波(電波)は紫外線よりも長波であり、チタンが反応する範囲の電磁波ではありません。
また、電波をカットするならばスマホの場合通信への影響があることが想定されるので、酸化チタンの電磁波カット効果については(広義の)電磁波カットについては嘘ではないが、スマホユーザーが期待する電磁波カット効果については疑わしいと部分が残ります。
もし読者様の中で、この辺りのことに詳しい方がいらっしゃいましたら、是非コーティングファクトリー事務局へご意見いただけますと幸いです。
銀イオンとは
一方、銀イオンは空気に触れていればその効果を発揮するので、地球上にある限り効果を発揮します。
そのため、使用箇所を選びません。外窓なら強い太陽光に長時間当たることが想定できますが、スマホの使い方を考えた時に相応の紫外線に当たっている状況が長いとは考えられません。
窓や屋外なら光触媒も良いでしょうが、スマホなどの小物では効果が限定的と言わざるを得ませんので銀イオンのコーティングが最適です。
コーティングファクトリーにおいてもどちらの抗菌コーティング剤の取り扱いはございますが、小物には銀イオンの抗菌コーティングを推奨しております。
なお、銀イオンは
コロナウイルス(HCoV)・インフルエンザウィルス・O-157・大腸菌・黄色ブドウ球菌・MRSA・緑膿菌・肺炎かん菌・レジオネラ菌・ビブリオ菌・真菌類(カンジダ・アスベルギルス・水虫菌等)・藻類などの微生物
への効果が認められています。
スマホもさまざまなウイルスや菌の感染媒体として危険性が指摘されています。
大腸菌などについては感染経路の第三位ともTVでも取り上げられています。
また、衛生面でもトイレ以上に汚れているともいわれており、スマホを手放すことができない時代となっています。
そんな肌身離さず持っているスマホを清潔に保つためにもガラスコーティングと同時に銀イオンコートを検討してみてはいかがでしょうか?