5Gのもたらす世界
5Gとは4Gの次なる世代でインターネットのスピードは現在の20倍になると言われています。
インターネットのスピードが上がることでどんな未来が待っているのか、この記事で皆様にお伝えしたいと思います。
読者様の中には”これ以上スピードを上げてどうするの?”といった声や、”健康被害は大丈夫?”といった心配をされる方もいるかと思いますので、そうしたところにもできるだけ分かりやすく触れていきたいと思います。
5Gとは?
まず、5Gを知るためには、現在主流である3Gや4Gについて知っておくと理解が深まります。
3G、4G、5Gと順番に上がっていきますが、すべてに含まれる「G」は英語の”Generation=世代”の略称です。つまり5Gとは第5世代を意味となり、この先6Gや7Gというようにレベル上げされていくことが予想されます。
もちろん1Gや2Gも存在していて、昔のショルダー型電話は1Gを採用しており、1999年にサービスを終了しています。
2Gは、ひと昔前のガラケーで採用され、メールなどのデータ通信ができるようになりました。
この頃からガラケーにカメラが搭載され、”写メ”という言葉が広く使われるようになりました。ただ、この2Gの通信速度は28.8Kbpsで大容量のデータを送ることができず、高画質なカメラを搭載するガラケーでは写真を送る際に分割送信をせざるを得ない状態でした。
そして、ここ最近 ”ガラケーが終了します!”といった張り紙を携帯ショップや家電量販店で見たことがある人もいるかと思いますが、つい最近まで利用者の多かった3G帯。
ガラケーの進化と共に通信容量の大容量化に伴って2Gから3Gに移行していき、瞬く間に3G対応のガラケーが世に溢れましたが、実はAppleのiPhone3G発売を皮切りに使われ始めた通信規格で、日本国内のサービス開始は2001年でした。
スマホに対応して導入された通信規格だったんですね。
iPhoneの衝撃から追い掛ける日本メーカーも順次スマホを製造し、みるみるうちに新製品で世が溢れました。
駆け抜ける成長を遂げたスマホ市場。比例するようにインターネット上には情報が溢れ、その情報にスマホでアクセスしたいユーザーが多くなり、3G帯で運べる情報に限界が出てきたため、後に導入された技術が4Gです。4Gの日本国内での取り扱いは2015年。
ちなみに途中LTEが登場しましたが1~5Gの中で当てはめると3.9Gに位置する通信規格であり、4Gの0.1G手前の技術。本来は違うものとして取り扱うべきですが、国際電気通信連合がLTEを4Gと認めたことから、「LTE=4G」となったため、まとめて4Gという扱いです。
1Gや2Gの時代は歴史を感じますが、3Gからの出来事が一瞬のように感じます。
そして来る2020年、ついに日本でも5Gサービスが開始。
そんなにスピード上げて大丈夫!?
最近、スマホを利用していて、読み込みが遅いなーっとイラっとした瞬間がある人はいませんか?もし、そうした人がいたならば、おそらく3Gの時代には戻れません。ちなみに現在、通信キャリアの料金プランで多く採用されている通信制限は2G帯と同じかそれ以下だと言えます。
また、スマホ市場が過熱し始めた2001年頃から年々情報量が増加し始め、企業のホームページは、よりグラフィカルなデザインへと変貌し、ユーザーに好印象を与える動画コンテンツが増え、そうした多くの情報をユーザーへ届ける為には通信設備の大容量化が必要不可欠です。
電車や新幹線であればスピードを上げることは、危険と隣り合わせなため、ユーザーは “移動時間短縮<安全” を選びますが、こと通信スピードに関していうと通信速度を上げてもらう事の方が私生活を より豊かなモノへと変えるでしょう。
しかしながら問題も隠されています。
それは健康被害です。
健康被害は大丈夫?
実は世界では日本よりも一足先に5G帯を採用した国があります。その国は、韓国、アメリカ、イギリス、スイス、スウェーデン、フィンランド、スペイン、ドイツ、ウルグアイ、オーストラリア、南アフリカ、中国です。
その中でもスイスとアメリカのカリフォルニア州などの一部の州は健康面での懸念から5Gの使用を停止しました。
様々な論文や研究がなされていますが、人間も脳からの電気信号で細胞に命令を出しているため、4Gよりも生物学的にアクティブな5Gではそうした危険意識が高まるのも分からなくありません。
当面の間、高密度で基地局(アクセスポイント)が設置されない限りは、それが可視光や放射線などの短波紫外線やX線、ガンマ線などと比べて5Gが有害であるという根拠はほとんどありません。
ただ、5Gの高速化を可能にする技術である ”ミリ波” を形成するには小規模な基地局を大量に設置しなければならないため、今後の課題になりそうです。
5Gで繋がる日本中、そして世界へ
通信速度は携帯の成長と共に成長してきましたが、今後この5Gを使って様々なことが期待されています。
■自動車の自動運転
運送などへの活用が期待されている。
■遠隔医療
瞬時にデータが届くため、遠く離れた場所から手術に参加できます。
■クラウドゲーム
サブスクリプションが支流となり、ゲームソフトを購入することが必要なくなるだけでなく、仮想現実の中で世界中のプレイヤーと交流ができ夢の世界がインターネットの中で広がります。
■AR技術の進歩
GoogleもGoogleマップなどで道案内として既に導入を開始しましたが、スマホのカメラとディスプレーを活用したサービスが飛躍します。
■警備革命
“AI崩壊”という日本の映画を見た方は、来る未来にココロ奪われたのではないでしょうか。犯罪者の特定はもちろん。犯罪の抑止に繋がります。
■高速ダウンロード
2時間の映画であれば、わずか3秒でダウンロードが完了します。現在は最短5分。
5Gのこれからの動向に注目しよう!
これまでは、より多くの情報にアクセスしたり、連絡を取る手段として改善がなされてきました。これからはエンタメ分野に限らず、自動車運転による物流インフラ整備や、医療分野、はたまた建築分野にも革命をもたらします。
世界中でも5G導入が増えているように日本だけではなく、国内外で注目が集まっています。この5Gを使った新たなサービスも生まれることでしょう。読者の皆さんも今後の動向に期待致しましょう!!